耳鼻科は前医の開業に伴い、1998年11月より再開されました。開設当初は医師1名でしたが、1999年6月から琉大より医師1名が派遣され、 2003年からは現在の常勤医2名で診療を担当しています。
中部地区の中核病院として、耳鼻科一般の外来診療、手術だけではなく、耳下腺、顎下腺の良性腫瘍、舌、口腔底、咽頭、喉頭の悪性腫瘍の手術も積極的に行っ ております。
対象となる疾患: 耳鼻咽喉科は「耳、鼻、のど」と聴力や平衡機能、ま た呼吸や嚥下など日常生活を送る上で重要な機能をもつ器官が対象となります。対象となる年齢も乳幼児、子供から大人、高齢者まで広い範囲となります。その他に耳下腺や顎下腺など唾液 腺、口腔、舌また頸部の疾患も対象です。また耳の中には平衡神経、顔面神経があるので、難聴、耳鳴、めまい、顔面神経麻痺も対象となります。
耳: 急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、外耳道炎、難聴、耳鳴、 めまい、顔面神経麻痺など
鼻: 副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、鼻中隔弯曲症、鼻出血、鼻、副鼻腔 の悪性腫瘍など
口腔: 口内炎、ガマ腫、舌、口腔底の腫瘍など
咽喉頭: 扁桃炎、咽喉頭炎、咽頭異物、声帯ポリープ、喉頭癌、下咽頭 癌など
診断のための検査:聴力検査、喉頭ファイバー、平衡機能検査、補聴器フィッティング、 嗅覚検査(アリナミンテスト)、ENoG、ABR、画像検査(X-P、 CT、 PET)など
主な治療:外来での内服治療 突発性難聴、顔面神経麻痺に対するステロ イド点滴など手術 (内視鏡下副鼻腔手術、鼓膜形成術、耳下腺腫瘍摘出術、喉頭、下咽頭悪性腫瘍に対する手術など)
医師数:耳鼻咽喉科専門医2名
施設認定:日本耳鼻咽喉科学会認可研修施設
【頭頸部腫瘍センターについて】
平成21年6月1日より、沖縄県中部地区における頭頸部腫瘍の診断・治療の充実を図ることを目的として頭頚 部腫瘍センターを開設いたしました。患者さんに満足いただける最適な医療を提供すべく、経験豊富な専門医を中心に最良の体制を整えています。また、平成21 年1月からナビゲーションシステムが手術室に導入されました。副鼻腔手術の際には、眼窩、頭蓋底、視神経、動脈などを損傷しないように注意が必要ですが、 ナビゲーションシステムの導入により、内視鏡下副鼻腔手術が安全に行なわれるようになりました。このように専門技術と専門医の経験を集約させたセンターと して、今後頭頸部腫瘍の拠点のひとつとして地域に貢献していきます。