2014年春に循環器内科医数名が退職され、循環器内科医師が一時は3名にまで減少し循環器内科存続も危ぶまれましたが2015年1月に平良医師、5月に石盛医師が赴任し、循環器内科の若返りが図られ復活の兆しがみられます。症例数も着実に増加しており2014年は16件/月にまで落ち込んだPCI件数が2015年5月から平均25〜30例/月のPCI件数に増加しています。これは年間300件を超えるペースで沖縄県内ナンバーワンに迫る勢いです。また当院はもともと日本循環器学会専門医研修施設、CVIT研修施設であり、ロータブレーターの施設認定も受けているPCIの老舗病院であり、いわゆる“ちゃんとした病院”です。
冠動脈疾患担当の石盛医師は済生会横浜市東部病院から赴任しました。松村俊哉医師(現在 東京総合病院副院長)、伊藤良明医師(済生会横浜市東部病院循環器内科部長)と共に15年以上に渡り、東京、神奈川の循環器診療に取り組み、循環器スタッフの教育や育成にも従事してきました。その経験をもとにカテ室の運営を行っています。当院ではPCI症例の難易度と術者の選定はその経験と技量によって選択されるべきと考えていますが基本的には主治医が治療を行う方針としています。しかし全ての症例を全員で共有するスタンスを取っているため一人カテ室で治療を行うことは決してありません。ヤバくなったら助けます。また夜間、休日のオンコールは2チームでシェアするシフトをとっており休む時は休む体制です(そんなに忙しくはありません)。技量の習得、向上に関しては各種学会参加、発表は勿論ですが最近は2ヶ月に1回のペースで全国から著名な先生をお呼びしてPCI workshop を開催し、新しい技術の獲得や術者の生の声を聴けるように努めています。行く末は Live demonstration に発展できればと考えています。
不整脈部門に関しては屋宜部長が主にカテーテルアブレーション、ペースメーカー植え込み、ICD、CRTD 埋め込みを行っております。虚血性心疾患の患者が多いため必然的にアブレーションやデバイスによる治療も増えてきています。待機的アブレーション時には外部からの不整脈専門医の応援を要請することもあります。
エコー診断、心臓リハビリテーション等のシステムも構築されており、コメディカルのスタッフは優秀で潤沢な人材が供給されています。また循環器内科には随時1〜2人/月の研修医がローテーションしています。2016年秋には新病院へ移転となり循環器病床数22床、カテ室は2室となる予定です。
このような恵まれた環境にあるのですがこれから新病院に移り循環器内科が飛躍していくためには循環器医師があと2、3人足りません。現在、病院も循環器内科医もリニューアルしつつあり、老舗でありながら手作り感満載の状態です。インターベンショナリスト、エコー好き、病棟だけ見たい人、足フェチ、不整脈オタク、ナイチャー(内地の人)、ウチナーンチュ(沖縄の人)問いません。やる気のある若き循環器医募集しています。
中頭病院 医師募集