沖縄市ちばなクリニックのアレルギー外来担当 佐藤です。
今回は、アレルギー外来のスタッフ(佐藤・知花医師、知名看護師)についてご紹介させていただきます。
コラムを通して、外来診療に親しみを持ってもらえれば幸いです。
もし医療スタッフや専門看護師(PAE)を目指している方がいらっしゃいましたら、現場の様子として少しでも参考になれば嬉しいです。
アレルギー外来担当医の佐藤です(小児科医・アレルギー専門医です)
【出身は?】
出身は神奈川県です。青森県の弘前大学医学部を卒業して、栃木県の自治医科大学病院の勤務を経て、2016年に沖縄に来ました(北から南まで大移動しています)。
【医療スタッフ(医師・看護師)を目指したきっかけは?】
高校2年までは文系でしたが、高3から理系に転向し、気が付いたらDr.を目指していました。もともと肌が弱くてアレルギーもあったので、自分の体調について詳しく知りたかったこと、また子どもが好きで人と接する仕事をしたかったことなどが理由だったと思います(親戚に女医さんがいたことも理由の一つだと思います)。
【アレルギー外来に携わったきっかけは?】
私自身にアレルギーがあったことが大きいです。
また小児科医として診療する中で、普段元気でやんちゃな子達が突然のアレルギー症状で体調を崩し入院や治療を受けて、その後再び元気に通院する姿を見守る機会があり、その成長から学ぶことがとても多く、やりがいのある分野だと感じました。
【自身のこと(趣味や家族など)】
沖縄に来てシュノーケルにはまり、慶良間諸島や北谷の海を楽しんでいます。
旅行が大好きで、20代の頃は友人とアフリカのモロッコやシチリアなどを旅して、その日の宿も現地交渉するようなディープな体験をしていました。
【アレルギー外来のこと、患者さんのことで心に残ったエピソードは?】
・乳児期に喘息で入退院を繰り返していたお子さんが、元気に成長して外来で顔を見せてくれたこと。
・アナフィラキシーを経験したお子さんが食物負荷試験を何度も乗り越えて、アレルギーを克服してなんでも食べられるようになった時は、ご家族と一緒に本当にうれしく思いました。食物負荷試験は『検査の日を境に、それまで食べられなかったものが食べられるようになる』という劇的な体験ができる検査です。その一方でアレルギー症状のリスクを伴う検査でもありますので、患者さんやご家族の緊張や不安に寄り添いながらサポートしていきたいと考えています。
【アレルギー外来で今後力をいれていきたいことは?】
園や学校・教育機関でのアレルギー研修会や、一般の方々への講習会などにも力を入れていきたいです。アレルギー診療はまだまだ地域差の大きい分野です。沖縄の中部地域のほか、北部地域や離島にも足をのばし、分かりやすくお伝えしていければと考えています。
【アレルギーの患者さん(通院中の方や、受診を考えている方)の方々へメッセージ】
アレルギーはお子さんの生活全般にかかわる疾患で、日々奮闘されている方々も多いと思います。食物アレルギーや喘息、アトピー性皮膚炎については、早めの相談が早めの解決(症状軽減や安心感)につながることもあります。受診を迷っている方がいらっしゃいましたら是非一度ご相談ください。
アレルギー外来担当医の知花です(小児科専門医です)
【出身は?】
沖縄県中部地区出身、佐賀大学医学部を卒業しています。
【医療スタッフ(医師・看護師)を目指したきっかけは?】
小学校の頃に友人が医師になりたいと言ったことがきっかけで、負けず嫌いの私も医師を目指すことを決めました。当初は強い動機があったわけではないのですが、ボランティア活動などを通して人の役に立つ仕事をしたいと思うようになり、医師は最適ではないかと考え真剣に目標とするようになりました。
【アレルギー外来に携わったきっかけは?】
アレルギー診療にかかわるまでは、検査の読み解きが難しいことや、命に関わることもある疾患というイメージで苦手意識のある分野でした。しかし小児科診療をしていると、アレルギーによりお子さんや家族が困っている状況を目のあたりにすることが多く、もっと積極的に関わっていく必要があると感じていました。そんな中で佐藤先生に出会ったことがアレルギー担当を始めたきっかけです。私自身もアトピー性皮膚炎や喘息があるので、自分の経験も生かせる分野だと思っています。
【自身のこと(趣味や家族など)】
高校生と小学生の子供がいるママさんドクターです。仕事と育児の両立はなかなか難しいですが、職場や家族のサポートを受けて、楽しく頑張らせてもらっています。せっかちで落ち着きのない性分なので休日も活動的に過ごすことが多いです。最近はハイキングの楽しさに目覚め、県内の山岳をどんどん登りたいと思っています。
【アレルギー外来のこと、患者さんのことで心に残ったエピソードは?】
長年、重度のアトピー性皮膚炎に悩んでいたお子さんが、皮膚ケア指導を行うことで肌がつるつるに綺麗になり、自信がついて明るい表情になっていく様子は、とても嬉しいご褒美です。また食物アレルギーで摂取できなかった食物を食べられるようになった時に保護者の方々が日常の緊張感から解放された様子をみると、やりがいのある仕事だなと感じます。
【アレルギー外来で今後力をいれていきたいことは?】
2020年度からダニアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法(SLIT)をはじめました。効果が出るのに3年以上を要する治療法ですが、お子さんの睡眠や勉強を含めた日常生活の質の改善に向けてお手伝いができたらと思っています。また、アレルギーのお子さんへの対応法について、保育園などでの講演活動もさせていただきたいと思っています。
【アレルギーの患者さん(通院中の方や、受診を考えている方)の方々へメッセージ】
食物アレルギーは命に関わることもある疾患ですが、現時点では特効薬がありません。しかし自然に治癒して摂取できるようになる(耐性獲得する)ことも多い疾患です。お子さんの安全、安心な食生活を守ること、除去解除を遅らせずに進めていき、過剰な除去を行わずに食事を楽しむことができるよう、少しでもお役に立てればと思っています。アレルギー疾患はいろいろ誤解されることも多く、悩まれている保護者の方々もいらっしゃると思います。お気軽にご相談いただけたらと思います。
アレルギー外来担当看護師の知名です
【出身は?】
沖縄市です。
【医療スタッフ(医師・看護師)を目指したきっかけは?】
ドラマの『ナースのお仕事』をみて看護師になりたいと思いました。
【アレルギー外来に携わったきっかけは?】
娘がアトピー性皮膚炎や食物アレルギー(卵やピーナツ)があったため。
【自身のこと(趣味や家族など)】
4姉妹に囲まれて毎日子どもの部活動に奮闘しています。
【アレルギー外来のこと、患者さんのことで心に残ったエピソードは?】
『ホームページを見て受診しました』と声をかけられることが多くなり嬉しく思いました。
乳児期から関わっているお子さんが、食物アレルギーを克服して卒業していく姿をみて成長を感じます。
【アレルギー外来で今後力をいれていきたいことは?】
アトピー性皮膚炎や食物アレルギーについては、まだまだ認知されていないので、正しい知識をお伝えしていきたいです。
【アレルギーの患者さん(通院中の方や、受診を考えている方)の方々へメッセージ】
アレルギー治療は長期戦になるため、お子さんが毎日楽しく過ごせるようなサポートをしていきたいと思います。
(追記) 知名看護師は、現在PAE(小児アレルギーエデュケーター)としても活躍中です。 「小児アレルギーコラム“小児アレルギーエデュケーター(PAE)が誕生しました!”」 その他にもアレルギー診療をサポートする看護師が複数名在籍しています。今後ともアレルギー外来をよろしくお願いします。 |
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- ※このコラムは、2021年時点の診療に基づく内容です。