アレルギーコラム:“台風時のアレルギー対応について”

2022/09/06小児科

沖縄市の ちばなクリニック アレルギー外来です。
夏から秋にかけては、沖縄は台風シーズンです。
大型台風の場合は、停電や断水がおきたり、医療機関が休診になることもあります。
今回は台風時のアレルギー対応についてまとめてみました。

台風時のアレルギー対応について

①喘息(ぜんそく)をお持ちの方へ

台風接近時は、気温や湿度の急な変化により喘息発作が起きやすくなります。
今回の台風11号では、発生後早い時期から「咳で息が苦しい、ぜいぜいする…」という方が多い印象です。

調子が悪い時は『発作を改善する吸入や内服薬』を早めに使用するようにしてください。
顔色が悪い時やぐったりしている場合は医療機関の受診が必要です。

②アトピー性皮膚炎の方へ

台風や停電時の蒸し暑い状況では、肌症状が悪化することがあります。
汗を拭いた後やシャワーの後に、普段より丁寧に肌ケアを行ってください
(さっぱりタイプの処方薬をこまめに塗布することもお勧めです)。

③食物アレルギーの方へ

台風で自宅待機が長引く時は、家庭でのアレルギー食品の誤食に注意が必要です。
ご兄弟のお菓子を食べてしまい、アレルギー症状が出てしまったお子さんもいました。

かゆみや蕁麻疹などの症状が出た場合は、早めに緊急時薬を使用してください。
アナフィラキシーの場合は(※過去記事参照) 速やかに医療機関を受診してください。

◎通院中の患者さん方には、台風などの災害に備えて1〜2週間分の処方薬を備蓄しておくことをお勧めしています(処方期限に注意が必要です。新しく処方された場合はその都度入れ替えを行ってください)。
◎食物アレルギーのお子さんのご家庭では、アレルギー対応食を1週間分程度備蓄しておくことも大切です。
◎詳細につきましては、『災害時のアレルギー対応』のコラム記事をご覧ください。
◎当クリニックの、台風時の診療状況につきましては、以下をご確認ください。

🔹当日のバスの運行状況
🔹ちばなクリニックのホームページ (休診の際はお知らせが掲載されます)